J.COLUMBUS / NORTH TOKYO SOUL TAPE

J.COLUMBUS / NORTH TOKYO SOUL TAPE J.COLUMBUS / NORTH TOKYO SOUL TAPE J.COLUMBUS / NORTH TOKYO SOUL TAPE

WDsoundsのレーベルオーナーでもある自身のソロ名義 “J.COLUMBUS” でのアルバムがストリートリリース。

今までに作ってきた曲の再録、REMIXと新たな曲という構成になっていて、日々の出来事を残酷に優しく編み込んだHIP HOP作品集。

最近はJ. COLUMBUSと会うと小説の話ばかりしてる気がする。

キジ・ジョンスン、ボストン・テラン、”キャサリン・ホイール”は超Dope…。

ラッパーは詩人に例えられることもあるけど、J. COLUMBUSはきっと小説家の方に近いと思う。

僕らの会話に出てくるみたいにスペシャルで、”短篇をまとめられるような小説家”。

「誰でも人生で一冊は小説が書ける」っていう話があるけど、J. COLUMBUSは濃厚な短篇を書き続ける。

彼自身のストーリーをラップし続ける。

街の風景、StruggleとChill out、仲間とMuseと嗜好品。

遊びもトラブルも正しさも全部普通にある。

だから真実、だから特別。

意味と価値のあるライフのストーリー。

街をぶらつく時の歩幅、ソファーに沈み込むようにリラックス、バーカウンターで少し大きくなる声。

気負いを感じないのが叩き上げのベテランの語り口。

散りばめられた比喩と固有名詞はグルーヴしていく、引用には新しい価値が生まれる。

多彩なトラックは少しずつ変化するシュチュエーションとフロウにフィットする、背景には収まらない存在感で言葉に寄り添う。

情景が浮かびあがると、言葉自体の魅力も増していく。

参加したラッパー達は新しい言葉と視点を持ち込むし、ジャケットを描いたアーティストもきっとこの物語には登場している。

ライフが表現される、特別なストーリーがまとめられる。

そこに全部ある。

これはラップとJ. COLUMBUSにしかまとめられないストーリー、”解決”しない物語。

完璧。

だから、小説家の例えも多分少し違っていて、本当は何かに例えなくてもJ.COLUMBUSはスペシャルなラッパーだし、このラップ・アルバムはクラシック。

でも、もし「最高の短篇集とは?」っていう質問があったとしたら、「このアルバムみたいな短篇集」っていう答えようかな。

洒落てると思うし、きっと的も得てる。

次に、「今最高のアルバムは?」って訊かれたら、答えは「J.COLUMBUSのNORTH TOKYO SOUL TAPE 」勿論、そう決まってる。

( W&I / RIVERSIDE READING CLUB )1. MAKING THE HISTORY (feat. 仙人掌) / prod. febb 2. G (feat. 仙人掌 & KING104) / prod. doooo 3. PERFECT MEAL / prod.febb 4. 雨上がりのHOME / prod.MASS-HOLE 5. YANAMI (RUDEBOY REMIX) / prod. QUIETDAWN 6. THURSday WORDS / prod. I6FLIP 7. A BOY ON THE CORNER (feat. CENJU) / prod. STUTS 8. KING’S BROTHER / prod. DJ HIGHSCHOOL

  • 商品価格:1,944円
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